ハロウィンナイトで連日賑わう週末のUSJ。それでも昨日(9月23日)は雨予報だったせいか、実際は曇り空だったものの来客数はそれほど多くはなかった。
定刻の夕方6時15分で退勤し、時間指定があるゲームをやる為に帰り道を急いだ。ゲーム開始は7時30分。元々家に帰ると間に合わない時間なので、大阪駅で一旦降りてマクドにでも向かうつもりだったのだが、電車の都合でどうもそれも間に合うか微妙な感じ。仕方がないので、大阪駅構内のカフェに向かった。
コーヒーを飲みながらプレイして、店を出たのが8時15分頃。
晩ご飯を食べて帰ろうかどうしようかと思いつつ、スマホでツイートしながら7-8番線ホームに向かうと、何やら複数の駅員さんが黄色いロープを持って走り回っていた。柱にロープをくくりつけ、8番線を閉鎖しようとしているようだ。
8番線の電車はホーム途中の不自然な位置で停車しており、7番線には普通に各駅が停車していたが、異変を感じた人々が電車からホームへと逆流しようとしていた。
「こちらでお待ちのお客様!改札の方でお待ち下さい!」
人身事故発生のアナウンスと共に駅員さんが叫んだ。
あー…これは…。
後数歩前に出て線路を見下ろしたら、もしかすると何か肌色や赤やそんな感じのが目に映るやも知れない。察知した瞬間、私は改札に向かった。ホラーもスプラッタも私は大のニガテだ。
ホーム方向のエスカレーターを止めようとしている駅員さん。改札窓口で人だかり。ちょっとしたパニック。
ご飯を食べ、ヨドバシをうろつきながらツイッターで検索すると、目撃情報が沢山見つかる。自殺か事故かわからないが、とにかく人が線路に落ちて電車に轢かれたのは間違いないようだ。しかし割とあっさり電車は再開し、振り替え輸送等にはなっていない様子。
JRは人身事故が多い。普段なら「あー、またか」と思う程度で、事の成り行きを調べたりはしない。しかし、状況から察するに、事故発生直後の現場に居たわけで、気にならないと言えば嘘になる。
1時間後、7-8番線ホームに上がると、駅員さんが張ったロープは警察の立入禁止テープに代わっていた。テレビで見るタイプの鑑識のジュラルミンケースと思われるものなんかも見られ、大勢の人たちがライト片手に8番線を見下ろし、指さしたりしていた。
昔、やっぱりJRは人身事故が多いという話をしていた時、『身内が飛び込んで、肉片を拾いに行った事がある。自殺を考えても電車に飛び込むのだけは止めろ』という話を聞いた事があり、不意に思い出し、シンクロして吐き気を催す。
純粋な事故という可能性もあるが、自殺だろうと私は思った。そして見つけた記事。
■JR大阪駅:男性が東海道線に飛び込み、死亡 [毎日新聞]
http://mainichi.jp/select/news/20120924k0000m040091000c.html
勝手な決めつけはよくないのだが、想像してしまう。
飛び込み自殺は突発的なものが多く、快速が止まらない駅で起こる事が多いらしい。だから大阪駅で起こる事は滅多にない。この人は、最期に大騒ぎになればいいと思ったんじゃないだろうか。大きな駅で電車が止まり、パニックになる。原因究明や対策の声が上がる。そうしたら、何故自分が死ななければならなかったのかとか、メディアが取り上げて、みんなが考えてくれるかも知れない。…なんて。
だが結果はどうだ。電車は5分で再開され、恐らくメディアにもこれ以上大きく取沙汰される事はないだろう。
そう考えると、何だか余計哀しいよね。でも、世の中そんなものだ。例え死んだって滅多な事じゃみんなの物語の主要人物にはなれないんだよ。
やっぱり人間は自然に死ぬまで生きなきゃなんだよね、きっと。
かっこ
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